チャイの余白に、旅の気配を添えて

2025/7/29

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この夏、楚々では新たに**「Chiyaba(チヤバ)」のチャイ**を使ったドリンクをメニューに加えました。
中目黒に店舗を構えるChiyabaは、ネパールの小さな茶畑で生まれた一杯の感動から始まった、お茶と文化を繋ぐティーブランドです。

楚々では現在、スタンダードのチャイ、チャイラテに加え、夏のシーズナルドリンクとしてチャイチョコラテもご用意しています。


なぜ、Chiyabaを選んだのか

実は、以前からお客様より「チャイはありますか?」というお声をいただくことが多く、私たち自身もチャイという存在を、楚々の空気の中にどう響かせられるかをずっと探してきました。

一般的なチャイは粘度が高く甘みが強いものが多い中、Chiyabaさんのチャイは驚くほどに透明感と奥行きがあり、すっと体に染み入るような質感。
牛乳・オーツ・ソイなど、どんなミルクにもそれぞれ異なる表情を見せてくれる柔軟さもあり、「これは、楚々の空気感に合う」と直感しました。

さらに、中目黒の店舗を訪れた際、空間の佇まいやメニュー構成、哲学に共鳴する部分がとても多く、「この素材を使って、私たちのチャイをつくりたい」と心から思ったのが始まりです。

リリース時点では、東京・神奈川を含めChiyabaのチャイを使ったカフェメニューを出している店舗がまだないこともあり、その一杯の背景ごと味わっていただけたらと、思いを込めてメニュー化しました。

楚々のチャイドリンク3種

🫖 チャイ(スチームミルク仕立て)
Chiyabaのチャイベースをシンプルに。香り高くすっきりとした後味が特徴です。

🫖 チャイラテ
エスプレッソの深みとチャイのスパイスが融合した、定番ながら奥行きのある一杯。ミルクとのバランスが絶妙です。

🫖 チャイチョコラテ(夏季限定)
チャイシロップ、エスプレッソ、そしてヴァンヴリットのオーガニックチョコレート。三つの素材が溶け合う、少し大人びた、しっとりとした味わい。発売からすでに多くのお客様に好評いただいています。

Chiyabaの物語

Chiyabaのルーツは、ネパール・バンチャー地方の小さな茶農家にあります。
現地でお茶と出会ったモダンネパールレストラン「ADI」のオーナーシェフ、アディカリ・カンチャン氏が、その品質の高さと人の営みに感動し、お茶ブランドとしての歩みを始めました。

そこに加わったのが、旅と文化を人生の軸にしてきた妻・アディカリ明日美さん。熱気球に乗ってユーラシア大陸を旅した父の背中を見て育ち、「人と人が出会う“場”をつくりたい」と願ってきた彼女のビジョンは、
Chiyabaという名前に込められた「Chiya=お茶」「Ba=場」にそのまま表れています。

2019年、ふたりは再びネパールを旅し、ヒマラヤの麓の茶畑から東京へ。
文化と香りが交差する都市・中目黒に2022年、Chiyabaは新たな旅の“場”を開きました。


私たちもまた、日々の喧騒から少し離れ、
でもそれはあくまでも“生活の続き”としての時間。
その中で、自分にとっての特別な記憶と出会うような「場」をつくれたらと願っています。

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