2025/9/11
ケニアという産地
ケニアは赤道直下に位置しながらも標高の高い山岳地帯が多く、火山性の肥沃な土壌、昼夜の寒暖差が大きな特徴です。
その自然条件が、ベリーのように鮮やかな酸と厚みのある甘さを持つ、唯一無二のコーヒーを育みます。
ケニアのスペシャルティコーヒーは、オークション制度によって品質が守られていることでも知られ、世界中のロースターから常に注目されています。
今回の豆「カリンドゥンドゥ AA」
今回楚々でご紹介するのは、ケニア・ニエリ地区の「カリンドゥンドゥ・ファクトリー」で精製された一杯。
“AA” はコーヒー豆のサイズ格付けを表し、大粒で高品質な豆に使われる称号です。
カップを口に含むと、カシスやブラックベリーを思わせる果実感。赤ワインを連想させるような厚みと余韻。ウォッシュド精製ならではのクリアさと、ケニアらしい個性が重なり合い、印象的な一杯となっています。
精製方法「ウォッシュド」とは
コーヒーチェリーの果肉を取り除き、水で丁寧に洗い流してから乾燥させる方法。
このプロセスにより、クリーンで透明感のある味わいが生まれます。
同じアフリカでも、ナチュラル精製が多いエチオピアと比較すると、ケニアのウォッシュドはより「鮮やかな酸と輪郭のあるフレーバー」が際立つ傾向にあります。
暮らしの中で楽しむケニアの一杯
暑い季節にはアイスで。ジューシーな果実味がより一層際立ちます。
ホットでゆっくり味わえば、酸と甘みのバランスが深まり、赤ワインのような余韻を楽しむことができます。
楚々のスイーツと合わせるのもおすすめです。
・バナナパウンドと合わせると、甘みと酸が心地よく響き合う
・ブラウニーなら、チョコレートの濃厚さとカシスのような酸が印象的なコントラストに
一杯のコーヒーが、スイーツとの組み合わせでいくつもの表情を見せてくれます。
楚々がケニアを選ぶ理由
楚々がケニアのコーヒーを選ぶ理由は、単に「美味しいから」だけではありません。ケニアの豆が持つ鮮やかな果実感や、赤ワインのような奥行きは、日常の一杯に“驚き”をもたらしてくれます。そしてその驚きは、楚々が大切にしている「生活の中にある小さな特別」と響き合うのです。
さらに、ケニアのコーヒーはスペシャルティの世界でも品質管理が徹底され、国全体で農協が支える体制があるからこそ、安定したクオリティで届けられます。
つまり「美味しい」と「安心」を両立できる希少な存在。
私たちがケニアを選ぶのは、味わいだけでなく、その背後にある仕組みや文化にも共感しているからなのです。