クラシックと革新、コロンビアを味わう

2025/9/4

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コロンビアという国

アンデス山脈に抱かれた豊かな自然、カリブ海の湿潤な気候、アマゾンの熱帯エリア。赤道直下でありながら標高によって気候が変化するコロンビアは、まさに“コーヒーのための国”。
この地の多様なテロワールは、明るい酸からまろやかなボディまで幅広い風味を生み出し、世界で最も愛される産地のひとつとして知られています。

一方で、コロンビアのコーヒーは「安定したマイルドさ」というクラシックな評価だけでは語りきれません。近年は アナエロビック発酵 や インフューズド といった革新的な精製法にも積極的で、ブルーベリーやシナモン、トロピカルフルーツを思わせるユニークな風味をもつロットも増えています。
つまりコロンビアは「伝統」と「実験精神」の両方を持ち合わせた国。クラシックを大切にしつつも、常に新しい未来を模索しているのです。

精製方法を知る – ウォッシュト

今回楚々で取り扱う「ビジャ・ファティマ ティピカ」は、ウォッシュト精製で仕上げられたロットです。
ウォッシュトは、収穫したコーヒーチェリーを水で丁寧に洗い果肉を除去、発酵と乾燥を経て仕上げる伝統的な方法。
このプロセスの魅力は、雑味のないクリアな風味と豆本来のキャラクターが際立つこと。コロンビアが世界に誇る“マイルドコーヒー”の美しさは、この精製法あってこそといえます。

今回の豆 – ビジャ・ファティマ ティピカ

ティピカはアラビカ種の原点に近い品種で、生産効率は低いものの、柔らかく上品な風味が評価されています。
この「ビジャ・ファティマ」は標高の高いエリアで丁寧に育てられ、中煎りに仕上げることで、柑橘のような明るさとやさしい甘みが調和。クリーンな酸味と心地よい余韻が長く続く、まさにクラシックなコロンビアの魅力を感じられる一杯です。

暮らしの中で楽しむ一杯

この豆の持つ透明感と優しい酸は、シンプルにホットで味わえばそのピュアさを堪能できます。
一方、アイスで淹れると爽やかさが際立ち、暑い季節にもぴったり。スイーツと合わせるなら、フルーツタルトやヨーグルト系のデザートと抜群の相性を見せてくれます。
休日の午後、静かな時間に本を片手に──そんなシーンに自然と寄り添ってくれる味わいです。

楚々が選ぶ理由

私たちがコロンビアを選ぶのは「安定感」だけではありません。クラシックを守りながらも、新しい表現に挑戦する柔軟さに惹かれるからです。
楚々という空間で提供する一杯が、暮らしの延長線にありながらも、ふと立ち止まって心を満たしてくれる存在になるように。その思いに、この「ビジャ・ファティマ ティピカ」はぴったりだと感じました。

9月も引き続き「店内ご利用の方は豆購入10%オフ」でお買い求めいただけます。また、葉山オリジナルタンブラーの販売やマイタンブラーをご利用の方にドリンク20円引きキャンペーンも開催中。
ぜひマイタンブラーを持参して楚々葉山へお立ち寄りください。

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