果実の余韻と、遠い国の物語

2025/8/19

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楚々のシングルオリジン 
エチオピアから広がる物語

コーヒーの起源はエチオピアにあると言われています。
古くから人々の暮らしとともにあり、いまでも小さな庭先で自然に育った木から豆を収穫する「ガーデンコーヒー」の文化が息づいています。

私たちが普段飲む一杯も、遡ればこの土地から始まったもの。エチオピアは世界中のバリスタやコーヒーラバーにとって“原点”であり“聖地”なのです。

有名な生産地域

エチオピアには多くのコーヒー産地がありますが、特に有名なのが イルガチェフェ や グジ。

  • イルガチェフェ
    世界的に人気のある産地で、柑橘を思わせる爽やかな酸味と華やかな香りが特徴。ティーライク(紅茶のよう)と表現されることもあります。
  • グジ
    ベリーのような甘酸っぱさやジューシーさがあり、楚々でも取り扱っている人気の地域です。赤い果実やワインを連想させるような豊かな風味が魅力。

地域ごとに個性は異なりますが、「エチオピアらしい香りと果実感」という共通点があり、それが世界中で愛される理由になっています。

精製方法「ナチュラル」とは?

エチオピアのコーヒーを語る上で欠かせないのが ナチュラル精製。

コーヒーチェリーを果実ごと乾燥させる方法で、豆にフルーツ感や甘みを強く残すのが特徴です。
ベリーやワインのようなフレーバーを生み出すため、世界中で人気があります。

一方で、気候や乾燥の管理が難しく、安定的に同じ品質を仕入れることが簡単ではないのも事実。だからこそ、出会えた一杯には特別な喜びがあります。

暮らしの中で楽しむエチオピア

エチオピアのコーヒー、とくにナチュラルはチョコレートスイーツやベリー系デザートと相性抜群。
楚々でも取り扱っているチョコレートと合わせれば、果実感と甘さが調和し、ひと口ごとに違った表情を見せてくれます。

休日の午後に読書をしながら。
大切な人との時間に。
日常の延長線にありながら、ふと心を満たしてくれる一杯です。

今回提供するグジの味わいは、ジューシーな口当たりでグレープやベリーの熟した果実感を楽しむことができます。ホットで飲むと落ち着きのある果実感が、アイスで淹れると瑞々しい透明感が引き立ちます。

楚々が選ぶ理由

楚々がエチオピアの豆を選ぶのは、ただ「美味しいから」だけではありません。
その一杯には文化や物語、そして未来につながる価値が宿っていると感じているからです。

「エチオピアのコーヒーを飲むこと」それは、コーヒーの起源に触れること。そして、遠い国の歴史や文化を、自分の暮らしに取り込むことでもあります。

グジをはじめ、イルガチェフェなどエチオピア各地から届く豆を通して、暮らしに小さな特別を感じていただけたら嬉しいです。

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