2025/7/8
静かな力としての「好きなもの」
いつからか、「好きなものを選ぶ」ということが、
特別な行為ではなく、日々を丁寧に重ねていくための、静かな力になってきた気がします。
朝のコーヒーと、感覚の目覚め
たとえば、朝の一杯のコーヒー。
眠気を覚ますというよりは、身体のスイッチをゆっくりと入れてくれる存在。
自分の中に静かな余白が生まれ、少ししっとりと、それでいて華やかな果実味が、
ゆっくりと感覚を呼び覚ましてくれる。
「今日の天気は?」「風はどんな匂い?」
そんなふうに、自分のまわりとそっと繋がるための準備をしてくれるような時間。
木の香りがつくる、見えない整え
そこに、ふと香る木の香り。
この季節は特に、「香り」が心地よさの鍵になるように思います。
湿気、熱気、室内と外気の差。
どこか身体が曇っているように感じる日も増えてきました。
葉山という町は、海と山に囲まれ、風がよく通り抜けていきます。
空は広く、季節の移ろいを肌で感じられる場所。
けれどそれでも、梅雨から夏にかけては、じっとりとした湿度が気になる日もあります。
そんな季節に、ふと香る自然の匂いが、空気をやさしく整えてくれる。
楚々でもお取り扱いしている「青森ヒバ」のプロダクトたち。
なかでもこの季節は、「ヒバチップ」をはじめヒバ製品をいくつか自宅でも取り入れています。実際の使い方をご紹介します。
もともと社殿や仏閣に使われてきたほどの木材で、
防虫・抗菌・防カビ効果にすぐれ、なによりもその香りの清らかさが魅力です。
香りと、生き物と、暮らしの快適さ
「暮らしに溶け込む」とは、そこに住むみんなが快適さを感じられるということ。
我が家の場合は、「犬たちと暮らす快適さ」でもあります。
嗅覚が鋭い彼らのことを思うと、日々使うものの“香り”には自然と気をつかいます。自然由来ではない強い匂いには敏感に反応しますが、青森ヒバの香りには、犬たちも落ち着くようで、私自身も安心して使える存在です。
ヒバチップは、ポーチに入れてクローゼットや靴箱に。
玄関や洗面台の片隅、湿気のこもりやすい場所にそっと置いて。
ガラスの器に入れて、キッチンや階段まわりに置くのも気に入っています。
通気性を考えて作られたヒバポーチは、ただ置いておくだけで、
じんわりとした安心感を届けてくれる。
気張った香りではないけれど、深呼吸したくなるような、静かな存在感があります。
楚々の店内でも、この季節は特にヒバ製品のラインナップが充実です。「なんだかいい香り」「今日はリラックスできた」そんなふうに感じてくださる方がいれば、その空気の背後には、きっとこんな木の香りの存在があるのかもしれません。
生活の中に、好きなものがあるということ。
それは、意識的に選び取るものでもあり、
気づけば「あるのが自然」になっているものでもあります。
どちらも、心の動きをすこしだけ整えてくれる。
家族や大切な存在と過ごす空間だからこそ、
そんな選択肢を少しずつでも持てることを、これからも大切にしていきたいと感じています。
自分だけの香りの分量を、自由に選べる時間。
青森ヒバの香りに、ぜひ癒されにいらしてください。